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2009年09月01日

「喜び」を与えるビジネス

形が無いものは売りにくい。
そう思ってきたけど、そうでも無くなっている。

「モノより思い出」というキャッチコピーのCMがある。
その通りだと思う。

ある経営者は「共感のビジネス」がキーワードだと言う。
その通りだと思う。

ある程度、ものがありふれた時代、
全く新しい何かを作り出すのは、とても大変だと思う。

となると、既存の仕組みに何かをプラスする。
そして、そのプラスの要素は「感情」に訴えるものが良い。

参考になるか分からないけど、
1つ例を残しておきます。

ある地方の某酒蔵では、年々、売り上げが減っていた。
他の酒蔵とのちょっとした違いは、
古酒を扱える洞窟を所有していること。

そこで始めた新サービスは、
「数年後に古酒を受け取れる」サービス。
それだけを聞くとなんてことは無い。

ところが感情に訴えるのはここから。
指定された年数が経過すると指定先に古酒と手紙を送る。

例えば、子供が生まれたら、
20年後の息子に宛てて、
「20年物の古酒と手紙を送る」とか。

例えば、住宅ローンが残り5年だから、
5年後の自分たち夫婦に宛てて、
「一緒に苦労してくれてありがとうの5年物の古酒と手紙を送る」とか。

これを聞くとなるほどと思う。
ユーザに商品プラス「気持ち良さ」を与えている。

ここで終わるとサービス紹介になるだけなので、
もう1歩踏み込みます。

実際のサービスが始まってみて見えてきたことがある。
それは、ユーザの30%はこれを受け取れないということ。

もちろん、忘れてしまう場合もあるでしょう。
引っ越してしまって連絡が取れない場合もあれば、
一人暮らしでお亡くなりになってしまうとか。

表現を変えると、約3割のクライアントは、
申し込みをした時点で目的を達成してしまっているということ。

大抵、誰しも「不」を解消したいと思っている。
「不安」「不満」「不愉快」「不振」「不便」「不自由」「不足」など。

このサービスは、購入した時点で「不」の解消に成功している。
「安全」「安心」「満足」「安定」「愉快」など。

もちろん、予想外に届かないというのは別にして、
もし、3割もの人の手元に届かないことで成り立つとしたら、
申し込みをした、その事実が「不」の解消になっているのかなと。
そんなことを感じます。

別の視点で見ると、
未来にお金を投資しているとも言えます。
今の自分へは使いたく無いけど、
未来の自分へだったら、ちょっと使おうという考え方。

上記のことを意識したアンテナを立てると、
今まで気が付かなかったビジネスチャンスが生まれるかも。




Posted by 大樹直人 (naohito ooki) at 11:21│Comments(0)
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